翻訳業務はニューノーマルへ。働き方改革を推進する自動翻訳ツール導入が時代を生き抜くカギに

世界中を巻き込んだコロナ禍により、生活様式は劇的に変化しました。密閉・密集・密接のいわゆる三密状態を避けるライフスタイルを 「ニューノーマル(新常態)」 と呼ぶようになり、ビジネスの領域でも非対面のテレワークやWeb会議が定番化しつつあります。

そんな中、翻訳業務においては自動翻訳ツールへの期待が高まっています。

ニューノーマル時代のビジネスは「自動化」が命運を左右する

ニューノーマルの訪れともに、メールやウェブ会議がビジネスコミュニケーションの中心となり、営業活動の手段もリアルからデジタルへと急速に変化し始めています。 こうした状況の中で、業務の「自動化」がこれまで以上に重要視されています。

実際に、ニューノーマルへの適応に成功した企業の事例を見ていきましょう。

ITとデジタル分野で世界をリードするAmazonが2020年第2四半期に52億ドルの過去最高益を記録したのをはじめ、 web会議システムのZoomはなんと355%増益。 巣ごもり傾向により軒並み需要が低迷した化粧品業界の中では、スマホアプリの通販に力を入れてきたファンケルが3%の増益を果たしています。

(参照元:https://japan.zdnet.com/article/35158960/)
(参照元:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61391320Q0A710C2000000/)

また、ITイノベーションを掲げる日立製作所は、コロナ禍において在宅勤務体制をいち早く整えることで、ニューノーマルへとスムーズに移行することに成功しています。 こうした時代に即した迅速な対応は、今後の業績となってその存在感をより強く示すことになるでしょう。

(参照元:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/08001/?i_cid=nbpnxt_reco_atype)

このように、ニューノーマル時代を生き残るには、ITツールの導入により働き方改革を急ピッチで推し進めることが不可欠なのです。 特に、ルーティン業務はAIやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)によって早期に自動化しなければ、業務スピードや効率の面で劣り、市場拡大どころか競合他社に遅れを取ってしまいます。

 

利用量が過去最高を更新中。自動翻訳ツールにかかる期待

翻訳業務にもニューノーマルの波は確実に押し寄せています。 例えば、ロゼッタが提供するAI翻訳「T-4OO」の利用量がコロナ禍で過去最高を更新し続けていることからも、これまで以上に自動翻訳ツールへの注目・関心が高まっていることがうかがえるでしょう。

自動翻訳を導入すれば、翻訳にかかる時間を1/10~1/100にまで抑え、大幅な効率化が可能です。 マニュアルやカタログ、IR資料などの 翻訳業務を自動化することで時間の余裕が生まれ、サービスや商品を見直したり、新しいプロジェクトに着手したりと、より多くの時間を創造的な業務にあてることができます。

また、外国語の資料や海外のWebサイトを自動翻訳して業務の参考にしたり、必要な翻訳資料を素早く作りあげて会議や商談に臨んだりなど、業務の妨げになっていた言葉の壁が取り払われて、社員ひとりひとりの力を存分に引き出すこともできるでしょう。

テレワークで懸念されるセキュリティ問題。ニューノーマルにマッチした自動翻訳を

ただ、どんな自動翻訳ツールでも良いというわけではありません。テレワーク、Web会議で最も懸念されているのが、リモートアクセスによるセキュリティのリスク。 この観点から、情報漏洩のリスクを否定し切れない無料の自動翻訳はビジネス利用には不向きです。

次に、性能について。 いくら作業スピードが速く安価でも、ビジネスにふさわしい翻訳がかなわなければ実用に耐えません。 一口にビジネスと言っても、そのジャンルは多岐にわたるため、業界ごとの専門用語を正確に翻訳できる性能も必要です。

先ほど、ロゼッタのAI翻訳「T-4OO」の利用量が過去最高を更新し続けていることに触れましたが、その大きな要因はニューノーマルにマッチしているからです。

セキュリティが万全であるため、テレワークでも心配不要。テレワークではメールやチャットがコミュニケーションの中心となりますが、翻訳スピードは言うまでもなく、膨大なデータベースとカスタマイズ性により、業界ごとや企業ごとの専門用語も正確に翻訳できるため、スピーディーなコミュニケーションが実現します。

「T-4OO」の導入が働き方改革を推進し、目に見える結果として翻訳業務の効率化が評価されているからこそ、ニューノーマルにおいて高い支持を得ているのでしょう。

世界中がニューノーマルへ突入。自動化への迅速な移行は待ったなし

コロナ禍により世界中がニューノーマル化しています。

いち早く自動化に舵を切った企業が海外市場においても順調に業績を伸ばす一方で、旧態依然とした体制から脱却できない企業は苦境に立たされています。

ニューノーマルへの対応が企業において喫緊の課題である今、翻訳業務も対象と考えて間違いありません。安全性と実力を兼ね備え、ニューノーマルにマッチした自動翻訳を吟味するようにしてください。

筆者:林カオリ/ライター・編集者
大手広告制作会社、編集プロダクションにてコピーライター、編集者、記者として活動した後、オーストラリアに渡航。15年間の海外生活中は、日豪両国の媒体にて多彩な執筆活動を行う。2012年に帰国。現在は国際性を生かした海外関連記事を中心に執筆活動を行うとともに、編集・出版の合同会社パブリスプラスの代表として活動する。知的財産管理技能士3級。